ごはんはしっかり選びましょう。

日本犬にぴったりの食事

 日本犬の体が、炊きたてのご飯を求めています

近年DNAの解析によって、犬の祖先は狼であることが、証明されました。また、柴犬を始め日本犬は99%以上狼と同じ遺伝子を持っていることもセンセーショナルに発表されました。
その影響を受け、犬は狼と同様『肉食動物である』というコンセプトの元、様々なドッグフードが開発され、良質なたんぱく質が、どれだけ多く配合されているかが注目される様になりました。

こすず荘でも、この発表を受けて、これまでの考えを改め色々と試行錯誤しながら、日本犬にとって一番体に合った食事を考えてきました。結果として、上記発表とは裏腹に、日本犬には、たんぱく質の多い食事は返って身体の負担となること、たんぱく質の量を増やしていくことよりも、良質な炭水化物をバランス良く取り入れることが日本犬にとっての理想的な食事であると改めて認識することとなりました。

今までは、犬は炭水化物を消化吸収できないと言われてきましたが、最新の遺伝子解析により、犬は炭水化物をしっかりと消化吸収することができるということが証明されたのです。この結果は、食事のことで色々な矛盾や疑問を抱え、5年間肉食を徹底し、炊きたてご飯を一切食べさせなかった私達にとって、とても晴れ晴れとする、嬉しいニュースでした。


ひなまつりでのちらし寿司。季節の果物も添えて。(今は亡き、珊瑚・小海。黒毛は若い頃の海波)




 家族みんなが同じ食事を

こすず荘では、初代の愛犬の頃より、食事には様々なこだわりを持っておりました。良質なドライフードに、炊きたてのご飯(炭水化物)に鶏ガラや魚などで出汁をとったスープや季節の野菜を混ぜ、生の果物もおすそ分けして一緒に食べていました。年ごとの行事やお目出たい時のご馳走も、少しだけおすそ分けして、その喜びを一緒に感じていました。体が弱ったり、出産した時にはカツオで出汁を取ったたまご粥を作って食べさせてあげましたし、それで体調が悪くなったこともありませんでした。


産後1週間は、ドライフードよりも、たまご粥を多めにあげることで
体調も良く、母乳の出もとても良かったです。(今は亡き、珊瑚)


四季折々、旬の果物や野菜を食べていました。とても喜びます。


子供のお祝いにお赤飯を炊いた時のおすそわけ。



老犬も、認知症が進んだり、食欲が無くなった時も、人間のご飯を温かくしてあげると、良く食べてくれました。水煮した秋刀魚の頭を数個入れると、その後は一定時間、認知症の症状が緩和されたものです。もちろん、油分が強くならないように、油抜きをすること、犬が食べてはいけない食材を除くことはしっかりとしていました。


16歳を過ぎ、食べ方にムラが出てきたラッキー。
焼き鮭をほぐして、混ぜてあげたおにぎりは、ペロリと食べます。
(今は亡きラッキー。垂れ耳は、若い頃のムギ




 ドッグフード業界の大きな変化を受け止めて

しかし、ドッグフードの業界では、以下の流れから、新しい考え方が広く普及するようになりました。

1970年代から、犬の唾液中のアミラーゼに関する論文が複数発表され、犬も狼も唾液中に炭水化物を分解する『アミラーゼ』が無いとされたこと。
2006年には、米国国家研究会議家畜栄養委員会 (NRC)から
2010年には、アメリカ飼料検査協会(AAFCO)から、「犬と猫は、炭水化物を全く必要せず、逆に、たんぱく質はどんなに摂取しても過剰供給になることはない。」と発表されたこと。

この流れを受けて、現在多くのドッグフード業界で、炭水化物は犬にとって必要の無い栄養素である、という風潮が強くなりました。

数々の研究団体より、犬は炭水化物を消化吸収できない、不要な栄養素であるという強い流れを受けたこと。学術的に否定され、体に負担をかけてしまう栄養素を自分達は長年に渡り、食べさせ続けてきてしまった、ということから、私達はひどくショックを受けました。そこから肉食動物の食事について、色々学ぶ機会を設け、食事の内容を良質なたんぱく質メインへと変えていくこととなりました。



 お肉中心の食事にすることで、メリットよりもデメリットの方が多くなりました

こすず荘の犬たち、巣立っていった犬たち、総勢数百の子たちに、良質な肉類を80%含むフードをメインに食べさせた結果、早い子は、わずか1年で肝臓・すい臓・胆のうの機能低下、炎症数値の上昇が見られました。加えて、涙目になる、毛がべたべたする等の、見た目にも変化が表れました。

そのため、そのフードを食べることを止め、現在はナチュラルナースのみを推奨しております。これらフードで、症状はかなり改善しました。

ホッとすると同時に、『犬は肉食動物であり、炭水化物(炊きたてのご飯)は全く必要ない』という考え方が根本的に間違っているのでは、という疑問と、人からのおすそ分け、特に炊きたてのご飯を適量食べている犬の方が、明らかに身体的に問題が少なく健康寿命が長い実体験が頭から離れませんでした。

 
たまご粥は、授乳犬にとっても良いと感じていたのですが
泣く泣く止めることとなりました。



男の子へのバレンタイン。定番のカボチャや、おイモのおやつを手作りしていました。



 夕飯の残り物が長生きの秘訣?

私達が子供の頃から関わっていた愛犬たちは、軒並み寿命が長く、17~20歳が普通でした。それらの愛犬たちは、ドッグフードはおやつとして、メインは人間と同じ食事をしていました。ドッグフードの品質がかなり悪く、そんな物を与えたら早死にする、と言われていた時代なので、そうすることに無理は無かったかと思います。

人間の食事と同じにする代わり、そのまま与えるのではなく、必ず余分な油は水煮するなどして極力落とし、避けるべき食材は除いていましたが、今の考え方からすれば、かなりラフな与え方をしていたと思います。けれども、食事内容は、残飯ではなく、人とほとんど同じ内容でしたので、犬にとっては贅沢極まりなく思えるようなものばかりで、品目数も多く、栄養も豊かでした。



2002年、若き日の小海と珊瑚。たっぷり出汁のスープと、白菜と少量の鳥ささみの煮込み。


そこで出てくる疑問が、なぜ現在の良質なドッグフードを食べ、お家の中で大切にされている犬達の寿命は思ったより延びないのか、ということです。私達の実体験として、ドッグフード以外にも、毎日炊いたご飯をもらい、食材の品目数を多く摂っていた子達の方が認知症になるのも遅く、軒並み寿命が長いのです。


重度のフィラリアによる心疾患で、発作が頻発し、いつ亡くなってもおかしくない状態で保護したララも
14歳を超えても元気でいてくれました。最期まで、大好きなムギと毎日走り回って遊んでいました。
かつお出汁とご飯を幼い頃から良く食べていたムギは、17歳を過ぎても、まだまだ元気です☆




ここで、世界で特に権威のある学術雑誌のひとつである『Nature』に、スウェーデンのウプサラ大学が、『The genomic signature of dog domestication reveals adaptation to a starch-rich diet』を発表しました。
この論文は、犬が、人間と同じ食生活する様になった際、進化の過程で、体の中にどのような変化が起こっていったのか、という内容です。

論文結果から、犬は、狼と比べて、かなり効率的に炭水化物を消化できる能力を進化の過程で獲得した(アミラーゼ活性が狼の28倍ある。)と発表しています。犬と狼は遺伝子レベルがほぼ同じであるにも関わらず、炭水化物の消化吸収能力においては、決定的な差があるということが結論付けられました。

加えて、唾液中には炭水化物を消化してくれるアミラーゼが無い代わりに、小腸で炭水化物を100%消化吸収していると、複数の研究機関により発表されています。
   
 



これらの結果と、昔からの実体験や考えから、狼とほぼ同じ遺伝子を持つ犬は、炭水化物を一切必要としない、完全な肉食動物である。という考え方は間違っていると、私達は結論付けました。やはり、炭水化物もバランス良く混ぜてあげることが重要だと、再認識しました。

犬の高い炭水化物の消化能力に関して、日本人だけが持っている特殊な腸内バクテリアにより、海苔を消化吸収できるように、さらには、日本人はお米を良く食べるため、唾液中のアミラーゼの量が多いように、古来から日本人のずっと側にいた日本犬が、炊いたご飯(炭水化物)を狼よりも、洋犬よりも、より効率よく栄養として体に取り込めるよう進化していったのは、自然なことではないでしょうか。

お米中心の食生活を送る日本人と一緒に、古来より共に生きてきた日本犬にとっては、高品質な炭水化物はむしろ必須の栄養素ではないでしょうか。


やっぱり、美味しいたまご粥から食べます。



炊きたてのご飯を食べさせていた、あの頃。体を回復させてあげたい時のたまご粥。体調を崩すどころか心身ともに満たされる充実した正しい食事の姿ではないかと考えます。

海外の話となりますが、色々なアレルギー(お米も含む)を持つ犬に、手作りの食事を作るため、わざわざ日本産のお米と炊飯器を購入し、炊いたご飯を追加したところ、アレルギー反応は起こらず、体調もとても良くなったと、言われていた愛犬家がおりました。
やっと長年の矛盾や疑問の大半が解消したような気持ちとなりました。
  


お祝い毎のおすそ分け、やっぱり最初はお米です。ぶひ~うれし~♪



バレンタインデー。何から食べるかな?と思ったら
やっぱり、菜っ葉のおにぎり!!ひと飲み~♪




 こすず荘の考える、日本犬の体質に合う食事

現在、炊きたてご飯に野菜を入れ、カツオ出汁や鳥のガラ出汁をかけてあげて、ドライフードとグリーントライプと一緒に食べさせています。長期的に食べさせていて、この食事で体調が悪くなる子は一匹もいませんでした。妊婦犬や、出産後の授乳犬にも同じように食べさせています。この時期は、炭水化物が多く必要であることが分かっているので、通常よりも多く炊きたてご飯を食べさせています。

驚くことに、炊きたてご飯を混ぜた食事の方が、総量として増えているにも関わらず、便が小さくまとまり始めました。グリーントライプを食べさた時も、便の様子が良くなりましたが、炊きたてのご飯の場合、消化吸収を阻害するどころか、サポートしてくれているかのように、さらに良い結果が得られました。

栄養バランスの優れたドライフードを食べているのに、毛吹き・毛艶がどうも今ひとつ、なかなか太れない、1歳を過ぎているのに、常時食糞している、体がすぐに痒くなる。これらは、腸内バランスの崩れから、引き起こされやすい症状です。昔から感じていた違和感の一つに、炊きたてのご飯等、多くの食材を良く食べている犬は、むしろこの様な症状が少ないということがありました。


通常量のドライフードに、炊きたてご飯、温野菜、鹿トライプ。
かつお節からとった、出汁スープがけ。



犬たちも、いつものご飯がスペシャルなものに変化したことで、とっても嬉しそうです。嬉しすぎて、目のキラキラが止まりません。犬:『同じご飯をおすそ分けしてもらった、嬉しい!』人:『美味しいものを食べさせてあげられた、嬉しい!』と、あげている方の人間も犬も双方、すっかり幸せな気分になってしまいました。

炊きたてご飯(炭水化物)の量を色々と調節してみたところ、以下の分量が良いと考えました。これは、体重4kg前後の日本犬が食べる1日分の量です。


炊きたてご飯 大さじ3~4杯

野菜 大さじ2~3杯

カツオ等の出汁スープ 適量



ここに適量のドライフードと、グリーントライプを混ぜてあげます。Dog Life Kosuzu でご紹介しているフードは、たんぱく質の量がとても多いので、お肉やお魚など、たんぱく質を入れてあげたい日には、ドライフードの量を適量減らして下さい。

最初は、上記分量の半分から様子を見てあげて、1週間程度問題が無いようでしたら、通常量まで増やしてあげて下さい。成長期の仔犬ちゃんは、上記分量の半分を目安にして下さい。

※ 日本犬は、年齢が進むと共に、新しいことに対して少し神経質になる性質があるので、1歳過ぎまで一切口にしたことの無い食材には、最初、警戒し、食べないことがあります。残したとしても気にせず、少量から食べさせてあげて下さい。

日本犬には、炊いたご飯が良いからと言って、極端に炭水化物の多い食事にしてしまうと、昔の犬のように一見、元気で長生きはするけれど、常に貧血で毛もポソポソの状態となってしまいます。犬は肉から必須アミノ酸や鉄分など大切な栄養素を吸収するので、どちらか極端に偏った食事を避け、バランス良く食べさせてあげて下さい。


人間用の煮物から、味付け前に取り分けたりします。
味付けは、出汁と素材のうまみだけで十分です。砂糖や塩、しょうゆ等は極力使用を控えて下さい。
人間の離乳食と同様に、顆粒だし等も避けた方が良いでしょう。



お出汁のスープは、普段飲んでいるお味噌汁(玉ネギやネギを使用していない)を薄く伸ばしたり、味付け前の煮物でも大丈夫です。人間と同じものを適量食べさせることで、食材の品目数が格段に多くくなります。アレルギーを起こす子、皮膚トラブルにかかりやすく、かつ治り難い子は、年間を通じて食べた食品を並べてみると、恐ろしいほど摂取品目数が少なく、同じものばかり口にしていることが知られています。

良質のドライフードには、科学的な計算の上にはじき出されたバランスで、かなり多くの食材が取り入れられていますが、完全手作り食、特に生食の場合に摂取品目数の激減が起こりやすいので、注意をして下さい。 極端に偏った考えに固執せず、ドライフードも、手作り食(生食)も、どちらも柔軟な考えで取り入れてあげることで、良い結果が得られ、心身共に健康でいられるのではないかと考えます。


大口あ~ん♪で、バクりんちょ!!



炊きたてご飯が無い場合や、手作りのトッピングを入れてあげられない場合は、病院の療養食にも採用されるほど品質が高いBuranebaの商品が活躍します。炭水化物としてオート麦(オーツ)、国産玄米を使用しています。オート麦は高品質な炭水化物で、小麦とは異なります。グルテンも含まれておりませんので、小麦アレルギーがある場合もオート麦であれば食べられる程の穀物です。炊きたてご飯と同様アルファ化されており、そのままの状態で乾燥してあるので、消化吸収も良いので安心です。お手軽に品目数を増やせますし、一緒に含まれている野菜は全て国産を使用しているので、人間が口にする食品よりも安全性は高く、優しい風味もありますから、食いつきがとても良いサポート食材となります。


炊きたてご飯に混ぜてあげても、ドライフードに混ぜてあげても喜びます♪




 グレインフリー ドッグフードの上手な使い方

ドライフードも最近では、グレインフリーを謳っているメーカーが多くなっています。グレインフリーはあくまでも、小麦粉やとうもろこし等を使用しないということであって、決して炭水化物フリーという意味ではありません。

Dog Life Kosuzu では、グレインフリーのドッグフードを劣悪な穀物のみを排除した、良質のフードだと捉えています。

また良質でないフードには、アルファ化されていない炭水化物も多く含まれており、消化吸収を悪くさせます。扱いにご注意ください。こちらで扱う商品は、フードからおやつまで、全て良質でこすず荘の犬たちが、しっかり食べている物のみ、ご紹介しております。食べていて、少しでも体に良くないと感じた物については、取り扱いを予告なくやめさせて頂きますので、ご了承下さい。



Dog Life Kosuzuでは正規品のみを扱っております。ペットの物は規制がとても甘く、人気のある商品は偽物が多く出回っております。また、素性のわからない平行輸入品も同時に多く出回ります。これらは、品質の保証が全く無く、消費期限切れのフードを再充填して売っている事もあります。正規品はそれらと区別するために、どこで販売していてもほとんど販売価格は変えられない取り決めになっております。セール販売等の時期や価格さえも細かく決められております。

不当に安い価格で販売されている物は、疑った方が良いと思います。一生、ご家族さまが選んで用意してくれたごはん・フードしか、愛犬ちゃんは口にできません。しっかりとした安全な物を選んで頂けたらと思います。

※ご注意 
こちらでご紹介のフードは、全て完全無添加のプレミアムフードになります。保存料を使用していないため、1度開封すると1ヶ月程しか品質を保持できません。夏季は1ヶ月、冬季は1ヶ月半で愛犬ちゃんが食べきれる容量をご注文下さいね☆


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